私の親の介護で体験した救急車の呼ぶ前・呼び方・手順
救急車を呼ぶ前に確認する事とは?
いざ救急車を呼ぶ時って、119の判断が難しい時がないですか?
私の場合も何度か家で「救急車を呼ぶか?」「呼ばないか?」の葛藤をした時がありました。
その中で「この状況は呼んだ方がいいのか?」「呼ばないで様子みて、悪そうなら自宅の車で病院に連れていくか?」などいろんな迷いが出ると思います。
もちろん「意識が無い」「息を吸っていない」「心肺停止」「大量な出血」などの場合はすぐに呼びましょう。
そこである程度の救急車を呼ぶ目安を紹介しておきます。
こちらは大変参考になる資料です。
「政府広報オンライン」でも呼ぶ目安が記されてる物もあるので紹介します。
成人の場合
子供の場合
高齢者の場合
このように、あくまで目安ですけど「救急車を呼んだ方がいい場合」の紹介です。
政府広報オンライン URL
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201609/1.html
私が救急車呼んだ時
私の親の場合は「朝、親が調子が悪い」というので、意識確認をして返答はあるものの、凄く辛そうな状態で、一人では身動きが取れない状態でした。
一旦は様子をみて、悪そうなら自家用車で病院に連れて行こうと思っていたのですが、親が「救急車を呼んでくれ」と悲痛な訴えを言い出したので私は「え!?」って驚きました。
もちろん救急車なんて呼んだことも無いし、もし呼んだらサイレンを鳴らして来るので、近所の目も気になります。そしてこの時は朝方でした。
なのでこの「救急車を呼んでくれ」という言葉にいろんな葛藤が交錯しました。
一人で親を抱えて車に乗せて行く事も出来ない状況で私が取った行動は、まず意識があり受け答えができるので、そこまでの緊急ではないと判断して、かかりつけの病院に電話をして状況を説明をして判断を仰ぎました。
そのかかりつけの病院は「すぐに救急車を呼んで、こちらの病院に来てくれ」との事でした。
なので私はもう迷うことはありません。
その場ですぐ電話を切り、「119」をしました。
この時の詳しい状況はこちらの「親の介護経過のせん妄の記事で紹介しています。
救急車はむやみに呼ばない
最近救急車をタクシー代わりに使う人が居るというニュースが話題にもなりましたが、救急車はあくまで緊急を要する時に利用する事が大事です。
実際にあったケース
救急車や人員も無限ではありません。
それでも救急車を呼ぶ前にまずは相談したい場合
私みたいに「かかりつけの病院」がなかったり、一旦「医療関係の人に相談したい」場合もあるでしょうから、その時の対処も一部の地域の自治体で対応してるシステムの紹介をしますね。
いま自治体の方でも、むやみに救急車を呼ばれると救急車が足りなくなる自体も起こっているので、まず相談してくださいと、24時間の相談窓口も設けてる所もありますのそちらも利用するといいでしょう。
それがこの救急相談センター「#7119」です。
この救急相談センター「#7119」は「救命救急安心システム」といって、相談員や看護師が行う緊急度の判定や相談をしてくれる所になります。
#7119とは?
専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口が救急安心センター事業(♯7119)です。
出典:総務省消防庁
救急安心センター事業(♯7119)に寄せられた相談は、電話口で医師、看護師、相談員がお話を伺い、病気やケガの症状を把握して、救急車を呼んだ方がいいか、急いで病院を受診した方がいいか、受診できる医療機関はどこか等を案内します。
※上記以外にも、♯7119以外の番号で救急電話相談等を行っている地域があります。
参考までにより詳しい情報はこちら↓
総務省消防庁 救急車の適時・適切な利用 URL
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html
まだ実験段階のシステムで、これから先どうなるわからないので、地元にこの「#7119」が対応しているか確認しましょう。
総務省消防庁の見解としては「全国で医療相談ができるよう#7119を広げていきたい」ようですが、人員の問題などでまだ全国的に普及はしてないようです。
またこの地域外の場合は、最悪最寄りの緊急外来のある病院に、電話してみるの手ですね。
なのでとっさに判断出来る環境を知り、各自自分の地域いの緊急相談ができる所の、下調べはして、いつでも対応できるようにしましょう。
119で救急車を呼ぶ時の手順や行動
①まず「119」に電話をします。
(この呼出の時に深呼吸をすると少しは落ち着きます。とにかく呼ぶ方は落ち着かなといけません)
②職員が出たら、「救急車を呼びたい」と伝えてください。
(救急か火事かの区別をはっきり伝える事が大事です)
③次に「住所、患者の氏名、患者の年齢、患者の性別、患者の状態」は伝えましょう。
(とはいっても、119の職員が聞いてきますから自ら率先して言わなくてもいいが、これらの項目は正確に伝えるようにしましょう。)
④最後に「通報した方の名前と連絡先」を伝えましょう。
(連絡先を伝えないと、万が一救急車の方が目的地がわからない場合困るので、すぐ誘導できる連絡先を伝えるようにしましょう。)
あとは救急車が来るのを待つだけです。
私はサイレンの音が聞こえたら玄関に出て(外に出る時は必ず自分の安全確認して出てください)、手を大きく振り緊急隊員にわかるように、呼び寄せる場所の誘導をしました。
私の場合は救急車に乗らず目的地の病院がわかっていたので、後から行くと伝え、最低限必要な物だけもって、家の戸締まりをしっかりしてから、病院に向かいました。
これで私の体験や便利な情報など以上になります。
この記事を読むだけでも少しは、緊急時の体制がわかると思いますが、重要なのは迅速で冷静な判断と緊急時の相談確認と通報者が落ち着く事が重要です。
救急車を呼ぶ時の疑問
救急車は無料ですか?
答え:救急車は国の税金で運用されている為に無料です。
※その後の治療代などは有料になります。
救急車に来てもらう時サイレンの音は消せないなのか?小さく出来ないのか?
答え:救急車はサイレンを消したり、音を小さくして呼ぶ事は出来ません。
道路交通法上(道路交通法第39条第1項および同法施行令第13条に規定されています。)緊急車両はサイレンの吹鳴が義務づけられています。
「緊急自動車」には、前方300メートルの距離から点灯を確認できる赤色の警光灯と、前方20メートルの位置において90デシベル以上120デシベル以下のサイレンを備えていなければなりません。
出典:国土交通省
夜中の住宅街で消せないサイレンに対策!新しい救急車のサイレンとは?
ここ近年音の問題というのもその内容は変化しています。
例えば公園でのボールなどの騒音や除夜の鐘など昔では当たり前の音だと思っていましたが、近年ではこういった音も不快に感じる人も多く苦情になってニュースなどでも取り挙げています。
そして今回の話題の「救急車のサイレン」も例外ではありません。
特に夜中の住宅街での救急車のサイレンはかなりの音量になりますね。
そこで近年の救急車のサイレンは新しいサイレンの音を採用しています。
■その新しいサイレンとは?
コンフォートサイレンと言います。
このコンフォートサイレンとは従来の「ピーポーピーポー」の音に【和音】を足して音の質を変え従来の音よりも柔らかい感じの音になり不快感の軽減をしたサイレンになります。