高齢化社会と介護離職問題のミッシングワーカーとは?
NHK「ミッシングワーカー働くことをあきらめて」
みなさんは【ミッシングワーカー】と言う言葉を知っていますか?
【ミッシングワーカー働くことをあきらめて・・・】
と言う番組が2018年6月2日(土)午後9時00分~9時49分にNHKスペシャルにて放送されてました。
この「ミッシングワーカー」という言葉は、親の介護をして、介護離職になり、徐々に外に出る機会が減り、引きこもりになっていった私の経験からもしても大変興味のあるキーワードです。
そこでこの「ミッシングワーカー」について今回は、私なりの解説と深掘りをして記事にしたいと思います。
ミッシングワーカーとは?
ミッシングワーカーとは?どうゆう内容かと言いますと今、働き盛りのはずの40代・50代に異変が起きている状況の事です。
そしてこのミッシングワーカーは中高年で長期間、働けずにいる労働者が急増しているという。
そもそも彼らは求職活動をしていないため、雇用統計の「失業者」に反映されず、労働市場から“消えた”状態だ。
この消えた状態がまさに【missing ミッシング】=失われている・欠けている・行方不明などの意味をもつ状態です。
こうした人は先進各国でも増加し、欧米の社会学者は【ミッシング・ワーカー】として問題視している。
日本では、40代・50代の「失業者」の数は72万人。
一方、専門家の推計で【ミッシング・ワーカー】は103万人に上る。
40代50代の独身中高齢の増加と介護
そもそもこのミッシングワーカーの日本での増加の背景には、非正規労働の急増がある。
非正規労働者は転職を繰り返すうちに、低賃金かつ劣悪な仕事しかなくなり、転職に失敗すると、八方ふさがりの状況に陥る。
中高年になると病気や親の介護など様々なことから転職につまずき、その結果、労働市場から排除された状態が長く続き、【ミッシング・ワーカー】となってしまうのだ。
さらに深刻なのは独身中高年が増えていることだ。
40代・50代の独身中高年は、650万人。
「親の年金などに依存していると【消えた労働者】の問題が見えにくく、支援が行き届かないまま事態が深刻化するケースが続出している。」
とNHKは伝えています。
この番組を観た感想は私もこの
【ミッシングワーカー】の中の一人なのかなと、思ってます。
ミッシングワーカー 親の介護と介護離職
30代~50代でも介護と仕事の両立は難しい?という「働きと介護の狭間の葛藤」が出てきます。
実際私が介護離職して親の在宅介護をしている経験からいうと、両立はかなり厳しいと思います。
とはいいえどっちか片方を諦めるというのもかなりハードルは高く、もちろん介護離職をしてしまえば介護が出来ますが、自分生活と将来さえ闇に閉ざされてしまう可能性が大幅に高ります。
現状親は目が離せない状態で介護しています。
かと言って施設に入れるほど裕福ではない為、私の親の介護の場合24時間誰か見ていないとダメなので私が在宅24時間介護しています。
これが今直面してる私の介護の現状です。
親はリハビリにも週3で通えてますし、もちろん【ケアマネ】にも相談して【バックアップ体制】は整ってます。
とはいえこれから先、今以上に親の介護が大変になるのも目に見えてます、だからこそ全然他人事のようには思えなく、自分も将来の生活に対しての危機感はありますね。
今働き盛りなこの歳で、一線を一旦外れてしまうと社会復帰するには相当大変で、現状中途採用で40代だと仕事探しはなかなかの難関な状態です。
しかも「介護しながら」となるとかなり難しいです。
40代でも介護と仕事の両立は難しい?
私の場合は急遽親が体調を崩して病院に行く事もしばしば、月一回の通院も難病を抱えてる為、平日の決まった曜日でしか専門の担当医が居なくピンポイントで、その日に病院に薬をもらいに行かないといけません。
週3のリハビリも行く為の身支度なども介護しないと通う事ができません。
リハビリを休むと身体能力の低下や社会的繋がりが無くなりより、親は引きこもった暮らしになってしまいます。
夜は自宅の室内用チャイムが親から鳴ると夜中の3時でも駆けつけないといけません。
ここ数年長時間の熟睡はしていません。
それでもなんとか今は生きていけます。