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介護している親が入院すると別人になる「せん妄」とは?高齢の入院時に注意

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親の介護経過

介護中に救急車で運ばれ入院した時のせん妄の実体験と注意点

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こんにちは「てぷゆ」(tepuyu_wisteria)です。
 

現在私が30代の時に親が難病になり在宅介護をしています。

一言で介護といってもいろんな介護があります。

その中で介護について私のいろいろな体験に基づいたありのままの貴重な情報をまとめている数少ない在宅介護の個人ブログです。

【てぷゆの在宅介護】を通して皆様に情報をシェアし何かしらの心や身体の負担が少なくなるような発信をしています。

 

入院後親が別人になる恐怖「せん妄」とは?

救急車で運ばれて、検査の為にその日に入院になった時のお話です。

「せん妄」はどのような症状なのか?

せん妄とは、身体疾患や医薬品、物質中毒・離脱などにより惹起され、他の神経認知障害では説明できない、急性に発症する注意・意識・認知の障害である

出典:厚生労働省

●注意の障害(注意の維持・転換の障害など)
●意識障害(見当識障害など)
●認知障害(記憶欠損、視空間認知障害、幻覚、妄想など)
●中核症状に加え、睡眠・覚醒リズム障害(日中の傾眠、夜間の不眠など)
●精神運動性障害(多動、興奮など)
●感情障害(易怒性、焦燥、多幸など)

通常数時間から数日の短期間のうちに出現する。

また厚生労働省ではせん妄を3つのタイプに分けています。

過活動型せん妄

・運動活動性の量的増加
・活動性の制御喪失
・不穏
・徘徊

低活動型せん妄

・活動量の低下
・行動速度の低下
・状況認識の低下
・会話量の低下
・会話速度の低下
・無気力
・覚醒の低下/引きこもり

混合型

24時間以内に、過活動型ならびに低活動型両方の症状が認められた場合

親の「せん妄」はどのような症状だったのか

始めに言うと私の親の場合はかなり重症な状態でした。

せん妄に気付いたのは朝体調を崩し救急車で病院に運ばれた翌日に症状は現れました。

最初の方はもう近々の自身状況や周りの状況はわからず、夢の出来事をずっと語っており、重度の認知症のような状態でした。

・夢の中で誰かが追って来てる
・お金、私物が盗まれる
・〇〇に行かないといけない

など認知症のような状態が始まりで、そこからどんどん精神状態は悪化していきます。

日が経つにつれて言うことはどんどん過激になり、行動も伴うようになってきました。

・誰かが私を襲いにくる
・ここに居ると危ないから夜中に脱出したい
・明日は私が処刑される番だ
・ずっと監視されている
・夜中に逃げる為にカッターを持ってきてくれ
・突然暴れだす
・攻撃的になり通常の会話ができなくなる
・夜中でも大声で叫ぶ

など、もうすでに別人の人格となりかなり危ない表現や行動になりました。

この症状もまるでジェットコースターのような浮き沈みがあり何か親の中で「スイッチ」が入ると暴れ出したりする感じでした。

ちなみに親の普段の性格はおとなしく大声を出したり攻撃的な性格ではありません。

ここまで来ると看護師さんも、24時間目が離せない状態で大変そうでした。

せん妄の混合型

上記の私の親の症状から見ても下記の項目に全てあてはまり

【過活動型せん妄】

☑ 注意の障害(注意の維持・転換の障害など)
☑ 意識障害(見当識障害など)
☑ 認知障害(記憶欠損、視空間認知障害、幻覚、妄想など)
☑ 中核症状に加え、睡眠・覚醒リズム障害(日中の傾眠、夜間の不眠など)
☑ 精神運動性障害(多動、興奮など)
☑ 感情障害(易怒性、焦燥、多幸など)

【低活動型せん妄】
☑ 活動量の低下
☑ 行動速度の低下
☑ 状況認識の低下
☑ 会話量の低下
☑ 会話速度の低下
☑ 無気力
☑ 覚醒の低下/引きこもり

過活動型せん妄と低活動型せん妄の【混合型】という事がわかります。

「せん妄」からの回復まで

親が上記のような症状になったら大変ですが、せん妄になってしまったらもう防ぎようがありません。

その間は病院の方でせん妄に対する治療も行ってもらいました。

私に出来る事は只々、時間が過ぎて通常の状態に戻るのを待つだけの日々でした。

それでもある程度の日数が経つと山場を超えて、一番精神状態の悪かった時が10としたら9対1、8対2と日によって普通の状態に戻る時間が出てきます。

その時は普通に会話できたり、あまり酷い事を言わなかったりと落ち着いた感じになります。

しかし何かしらの「スイッチ」が入ると、またあの別人のような人格と妄想の中に入ってしまいます。

私の親の時はこの症状が約1ヶ月半位続きました。

人によって数日で元に戻る人もいれば、これよりも長くなる人も居るようです。

最後の方は妄想と現実の区別もつきはじめて、自身でも「せん妄」の酷い時は大変だったと、認識できるようになりました。

せん妄の間は寝たきりで筋力低下などデメリット

ただしこの「せん妄」の間は、「ほぼ寝たきり」になります。

この期間が長ければ長いほど通常の生活に戻るのも大変になります。

そしてせん妄の症状が酷い場合は親自身がご飯を食べようとはしなくなり、どんどん痩せていきます。

これには病院側も専用のおむすびなど作ってくれたり相当苦労していました。

一応栄養などは点滴でおこなっていましたがせん妄の症状が治まるまでは、見るからにガリガリの見た目になる程でした。

人間は日々ご飯を食べなかったり体を動かさないと当然、体力や筋力もガタ落ちしてしまうので通常の生活が出来なくなっていき普通生活に戻るにはリハビリが必要になります。

これも寝たきりが長いほどリハビリにも時間がかかります。

なので、「せん妄」から回復したら今度はリハビリの入院生活なる事も覚えておいてください。

実際私の親も身体の不調は入院中に治りましたがその後のリハビリ生活で入院期間が伸びました。

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