嚥下障害と誤嚥性肺炎の関係
御飯の時間が楽しめない
ここ最近の親は徐々に御飯を食べる時や飲み物を飲む時に「むせる」ようなってきました。
親は今70代で喉の筋肉も落ちていて、飲み込むチカラが減ってる感じです。
高齢になり歯と歯のスキマなども増えていき、御飯の食べた時の残りが歯に挟まってしまい、自分とは意図しない時にその御飯の残りが、息を吸った時に御飯の残りが歯のスキマから外れ気管に入り咳き込んでしまいます。
歯も丈夫ではなくなり、食べる物も限られていき、味もあまり感じなくなくってしまい、御飯を食べるという時間が楽しいから大変になってきました。
そのせいで、体重も今年に入り急激に減っていき、1年かけて10kg減りました。
なので今は「エンシュアリキッド」っていう栄養剤をお医者さんから処方されて、この栄養剤で日々なかなかバランスよく摂れない栄養バランスを底上げしている状態です。
日々喉の運動や声出しの重要性
私の親は前からよく喋る方ではないので、家に居てもあまり喋りません。
なのでこの喉の衰えが早く、症状もひどくなってきました。
なるべく日々声出したり、発声の練習もしてと言っているのですが、なかなか親はこういった練習をしません。
こういった日々の練習が喉の筋肉を強くして、飲み込むチカラも戻ってくるのですが、病気の症状にもよりますが「やる気スイッチ」が入らない為に、喉の状況は悪化していく状態です。
そうして日々が過ぎていくと、まず御飯の飲み込みが悪くなります。
さらに「痰(たん)や唾液の粘度が高い場合」なども上手く飲み込めなかったり、外に出す事も困難になり一旦喉辺りに、その粘度が高い物が詰まると辛そうです。
水分でさえ注意!
通常のジュースやミネラルウォーターなど薬を飲む時にも飲んでいる、普通の水分も喉の機能が衰えると、これらも飲み込む際に大変になっていきます。
あまり粘度が無さ過ぎても、喉の筋力が落ちると、飲み込むタイミングと空気を取り入れるタイミングが合わず「むせる」事があります。
なのでこういった一見サラサラして飲みやすそうな「水分」も飲む時は注意が必要になり、熱中症や脱水症状にならないように、水分の飲む回数を増やしたい水分補給も大変になります。
嚥下障害とは(えんげしょうがい)
上記で親の症状をみてもらうと、「普通の御飯が喉に詰まってむせる」「御飯の食べる量が減って栄養が摂れない」や「脱水症状や熱中症」「喉に食べ物が挟まり窒息」といった危険がある。
などが主な症状です。
そして一番危険なのが高齢者の命を脅かす怖い病気「誤嚥性肺炎」を引き起こす一番の原因になる事あります。
これらの嚥下障害の原因は「喉の機能の衰え」「喉の筋力の低下」「精神的な物」だと言われています。
嚥下障害の予防
この嚥下障害の事をかかりつけの病院の担当医とケアマネジャーに相談して、家では一ヶ月に一度「言語聴覚士」の方に来てもらい、喉のケアや指導や練習をしています。
そこでの予防は発声の練習や、舌の運動や顔の筋肉の運動や、呼吸法の練習など行います。
発声で有名な「パ・タ・カ・ラ」と発声するとトータルの口周りや舌のリハビリ運動になるのでこの「パ・タ・カ・ラ」の発声はおすすめしますよ。
そして言語聴覚士指導の元、食べる際はなんでも小さく食材を切ったり、水分系水などはもちろんお味噌汁なども、市販のとろみ剤使いサラサラした水分に「とろみ」をつけて、食べるようにしています。
こうする事により少しでも食べる時、飲む時の辛さを和らげている状態です。
とろみをつける事で親も水分が飲みやすくなり、お味噌汁などもまた美味しく飲むことが出来るようになり喜んでます。
薬の服薬も一日5回ある為、その度に水分を摂らないいけない為、大変だったのですが、少しは飲む時の辛さも和らげてくれて、薬も飲んでくれます。
嚥下障害から誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
嚥下障害でいろいろ障害が出てくると、高齢者の死因でも高いとされている、「誤嚥性肺炎」で、食べ物や水分や唾液などの口から入ったものが、喉の気管に誤って入ってしまう事を「誤嚥(ごえん)」といいます。
この「誤嚥」が原因で起こってしまう肺炎を、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)となり、生命の危険な病気になります。
厚生労働省の統計にも65歳をすぎると死因のランキング5位以内に入ってくる「肺炎」ですので、嚥下障害からの誤嚥性肺炎にならないように日頃からの「口腔ケア」をしていきましょう。
なるべく口の中に食べ物の残りが無いようにする、口腔ケアをして誤嚥性肺炎のリスクを減らしましょう。